半世紀を超えた不屈の名作【旅のお供の一冊】

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旅路の途中や旅先で読書にふけるのも旅を充実させてくれるかけがえのない時間ですよね♪お気に入りの小説やビジネス書や写真集など好みはひとそれぞれ。あなたの読書の時間をきっとより良い時間に演出してくれるそんな一冊を紹介します。

◆Book Presenter

星の王子様《サン・テグジュペリ》

「大切なことは、目に見えない」
当たり前なようで、分かっているつもりで、いざとなると忘れてしまう真実。
心が綺麗すぎると、世界に傷付けられることばかりだ。それでも、傷つくことを恐れて、その心を棄ててしまってはいけない。私たちは強がり、隠し、何でもないフリをする。傷つきたくないから。誰かへの優位を、保ちたいから。王子さまは傷つくことも、感動することも、全てに正直に向き合う。隠さない。恥ずかしいことではない。
綺麗な気持ちを、綺麗なまま持ち続けることは、強さだ。傷つくことができるのは、強さだ。誰にも負けない強さだ。
そしてその心は、永遠だ。この世界の表面が、どう変化していったとしても変わらない、自分の中の確固とした、一筋の軸となる。
何かを見て、その人を想う。そのことで、その人は自分の中に生き続ける。 ..「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。」 ..「砂漠が美しいのは どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね。」 ..大人にこそ、読んでほしい一冊。実際に、王子さまが大切にした薔薇は作者の恋人と重ねられている。
年齢、環境、男女、人間と動物、その全てを超えた「愛」が静かに、絶対的に描かれる作品。